YAPC::Asia Tokyo 2014

Aug. 28, 29, 30 at KEIO Univ. Hiyoshi Campus [There Is More Than One Way To Enjoy It!]

Talk Information

Analyzing all the bounced email we receive

This talk is currently in 'Rejected' state

Abstract

過去、現在、未来

1982年8月、SMTPは簡易メール転送プロトコルとしてインターネットにおける標準になりました。

そしてこの夏、SMTPは32歳となります。かなり前からコミュニケーションツールとしてのメールは死んだと言われ、メール以外のコミュニケーションツールやサービスは雨後の筍のように様々なものが現れています。

確かに意思疎通手段としてのメールは死んだのかも知れません。しかし、IDとしての電子メールアドレスや単発の通知手段としての電子メールは死んでいませんし、電話が滅びてないのと同様、これから先の未来でもおそらく存在する事でしょう。

概要

本トークでは、エラーメール(バウンスメール)を解析する現在開発中のPerlモジュールについて、解決した既存の問題点、使い方、エラーメールの特性等を解析実演を交えてお話します。

背景: bounceHammerというPerl製システム

2010年のYAPC::Asiaで初参加、エラーメールを解析するシステムである__bounceHammer__について初登壇し、お話しました。bounceHammerはサーバ管理者向けのツールとして開発し、多くのメール配信環境で導入されましたが、開発者がアプリケーションからモジュールとして使うにはかなり使いにくいものでもありました。

あれから4年、依存しているモジュールがメンテナンスされなくなったり、Perl 5.16以上では動かなくなったりと、環境面での問題点が少しずつ出始めてきました。

新しいMaikugiというモジュール

昨年の秋、自分自身が開発するアプリケーションにエラーメールの解析機能を組み込む機会があったとき、始めてモジュールとして使いにくいと言う事を実感しました。現在リリースしているbounceHammerは2.7.12というバージョンですが、それを大幅に改善するのではなく、心機一転も兼ねて既存の問題点を全て解決するエラーメール解析__モジュール__として、新たに開発を開始しました。

現在、githubで__Maikugi__という名称で開発を進めています。

予定するトーク内容

本トークでは以下のような内容で、8月には完成しているであろうMaikugiについて、現在bouncehammerがかかえる問題点を解決すべく開発を始めたMaikugiについて、そしてSMTPについて実際の解析実演等を交えながらお話する予定です。

  1. エラーメール解析の世界標準を目指すモジュール
  2. 開発者が使いやすい形で実装する(use Maikugi;)
  3. Sendmail, Postfix, qmail他Gmail等のメールサービスやExchange等商用MTAにも対応する
  4. 簡易なインストール(CPANモジュールとして)
  5. エラーメールの構造化とJSON化
  6. bounceHammer以上の解析精度
  7. HTTP APIでPerl以外の言語からも解析出来るように

Webと比べてメールは人気がない、主流ではない、日陰の存在かもしれません。しかしこのような古いものが他の物に駆逐されずに使われていると言う事は重要な社会のインフラとして枯れているという事を意味します。

そのような枯れたメール周辺で、アプリケーションの開発やサーバの構築でメールに携わっている方、関わらざるを得ない方、もっとメールやSMTPに関わりたい方のご来場をお待ちしています。


Talk Details

Venue TBD
Starts On TBD
Talk Category Libraries
Language Japanese
Slide Subtitles Japanese
Talk Duration 20 minutes
Material (Difficulty) Level Beginner
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