インフラエンジニア(狭義)は死んだ
Abstract
※ 本トークにおける「インフラエンジニア」は、運用エンジニアでありながら、プログラミングに関連すること一切を、自らの選択によって放棄してしまっている人を指します
IT系エンジニア(広義)を世代ごとに分類すると、おおまかに以下のようになると思います。
- ハードやネットワークなどの低レイヤからミドルウェアの設定、コーディング、運用まですべてを担っていた第一世代
- 第一世代の知識経験を備えつつ、効率化のためにレイヤごとに分業をするようになった第二世代
- 分業前提で業界に飛び込んだ第三世代
もちろん、所属する組織の規模などによって一概には言えないですし、第二世代第三世代でありながら、幅広い領域をカバーしつつ活躍しておられる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、大半は世代や年齢層ごとにどこかに心当たりがあると思います。
昨今はフルスタックエンジニアなる言葉がバズワードとなり、下から上まで一人でなんでもこなせるエンジニアを求める声をよく耳にするようになりました。
しかしながら、第三世代のエンジニアは、以下のように、自分の守備範囲であるレイヤのことしかわからない、やれない、やるつもりがないという人が少なくないように思います。
(YAPCに参加されるような方の中にはあまりいらっしゃらないのかも知れませんが...)
- 自分はプログラマであるから、ミドルウェアの設定や運用などの面倒を見るつもりはないし、わからないし、理解するつもりもない
- 自分は運用エンジニアであるから、コードを読まないし書かないし、読み書き出来ないし、出来るようになるつもりもない
私もそのような第三世代の運用エンジニアでしたが、あるときにふと気付きを得て、小さいスクリプトから書いてみることを始めました。
2013年3月に現在の会社に転職して、現在では業務のほとんどの時間で何かしらのコーディングをしています。
本トークでは、運用系エンジニアの視点から、自分のすべきことは何か、抱えている解決すべき問題は何かということを考え、その上で development に歩み寄り、先輩や同僚から指摘された事、それに対する実践、また得られたメリットなどを具体例を交えつつ紹介します。
概ね以下のような内容になる予定です。
- プログラミングから逃げ回っていたのに、何をきっかけに向き合うようになったのか
- コミュニティへの参加
- Operation Engineers' Casual Talksの話
- ...など
- どのように学習してきたか
- Fluentdとの出会い
- pull request
- ...など
- 読めない書けないを乗り越えたときに、仕事にもたらされたメリット
- シンタックスのレベルであまり困らなくなってきて以降にあった苦労と、それに関して先輩や同僚から指導されたこと
- 名前の付け方
- コメントの付け方
- 他システムとの連携、結合度
- ...など
もしも将来的に後輩や部下に技術的指導をする立場になったときに、自信がなくて悔しい思いをしたこと、そういう初心をいつでも思い出せるようにまとめておかないと、と思っておりましたので、この機会に皆様の前で発表させていただこうと思います。
Talk Details
Venue | Multipurpose Room 2 |
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Starts On | 2014-08-29 10:20:00 |
Talk Category | Applications |
Language | Japanese |
Slide Subtitles | Japanese |
Talk Duration | 40 minutes |
Material (Difficulty) Level | Beginner |
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