Abstract
Perl (あるいは他の言語) を用いて料理・調理を自動化するという話をします.
料理は時間と手間がかかる営みですから,21世紀に生活する我々はこれを可能な限り自動化していく必要があります.
話す内容
2015年はプログラミング料理界にとって本当にエポックメーキングな年となっています.私は大変興奮しています!
皆さんは nomikuというデバイスをご存知でしょうか.nomiku は簡単に言うと,鍋に装着して使う料理器具で鍋の中の温度を一定に保ってくれるというデバイスとなっています.これにより,人間が火加減を逐一確かめて調節するという手間を省き,機械に調理を任せることが可能となります.
そして2015年,nomiku は更なる進化を遂げました.Wi-Fi を介して操作できる nomiku WiFi が登場したのです.
このモデルは nomiku を遠隔地から操作するという機能を提供しているだけではなく,なんと Web API の利用 もサポートしています (しかもオープンソース!).nomiku 自体がサーバとなり,調理の為の Web アプリケーションを提供しているというイメージです.
さらりと書きましたが,これはすさまじい事です! API を利用して料理をすることが可能な時代が到来しているのです! ワクワクするでしょう!
日頃人間がこまめに様子を見ながら「この状態になったら弱火にする」などといった風にしている操作を,「状況に応じて適宜 API を叩く」というコードを書くことで自動化することが可能となるのです.
さらに言えば,これはつまり「ソースコードを共有することで料理のレシピを共有出来る」「レシピの再現性が著しく向上する」という時代がすぐそこまで来ている事を意味しています!
本トークではそうした Web API を用いた料理・調理の自動化 が秘める可能性について,サンプルコードに Perl を使いながら発表したいと考えています.その実例として Perl を用いてローストビーフを自動化する事例を紹介予定です.
また,nomiku は「煮る」という単一の調理方法しかサポートしていませんが,そこから一歩踏み込んで「焼く」「揚げる」「蒸す」といった他の調理方法に関して自動化を応用する事についても議論したいと思います.
更なる応用として,crontab や CI などと組み合わせる事で生じる料理の自動化の広がりについても模索する予定です.
併せて,Arduino あるいはそれに準ずるデバイスを用いて nomiku クローンを実装する話についてもお話できればと考えています.
Talk Details
Venue | トラックB (701-702) |
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Starts On | 2015-08-21 15:30:00 | -pc.html
Talk Category | Others |
Language | Japanese |
Interpretation (En→Ja) | NO |
Slide Subtitles | English |
Talk Duration | 30 minutes |
Material (Difficulty) Level | Beginner |
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